フィジカルアセスメントと言いますのは、病を患っている方の身体にダイレクトに触れて触診を行なったり、或いは病を患っている方を観察することで、特有の症状、あるいは現状を認識する医療行為になります。こういったフィジカルアセスメントにつきましては、過去医者、あるいは看護師の領域と見なされていました。
しかしながら、ここにきて薬剤師に関しても主体的に医療現場に出て必要な情報を手にするためのフィジカルアセスメントが要されるようになっています。そうすることで、薬の副作用を早いうちに発見し、病を患っている方にセーフティーに薬を供与できるという利点が生まれます。
医療現場においても時代に合わせて変化してきています。ひとつの例として、糖尿病を発症し多くの薬を服用している人が皮膚炎の状態で入院している場合、白衣を着用した薬剤師が病室を訪問し、患者に対して聴診器を当て薬剤師の視点によって診察を行なうことで、副作用が出てしまうことが多い胸、あるいは腹部を主として異常が見られないかを診ることできます。
以上のように、実行することで、慢性化している医者不足をわずかながらでもカバーできるという点でも、これから先なお一層導入が望まれています。全国各地で講習会がたくさん開催されるようになっています。講習会においては、それぞれの診療科の医者を講師という形で、ベーシックな実技実習、あるいは副作用などに関する講義が積極的に施されます。